英語参考書一覧―英語学習順序と参考書情報

当サイトでは「いかに国内にいながらお金をかけずに英語を習得できるか」を信念に勉強法と思考、習慣、参考書をまとめています。AIが台頭する現代において、市販の参考書から正しく学べば確実に成果に繋がります。高額な英語教材は不要です。

加筆修正の履歴

2026/02/21 英語学習順序と参考書を全体的に書き直しました。
2025/10/28 中学英文法は高校英文法で完全に代替できるため、本ページから削除しました。

目次

英語学習順序と参考書(2026年2月更新)

 日本語環境下では第一に「発音」を押さえ、聴覚情報の質を上げた方がより良いと考えています。次に「文法」を学び、英文の品詞・構造分析を行えるようにする=視覚情報の質を上げます。順序としては「発音→文法→(文法問題集&英文解釈)→単語→多読多聴」です。視覚と聴覚情報の質を上げられるだけ上げたあとはひたすら多読多聴という方針になります。なお、この方針は高校生以上を対象にしています。幼少期の英文法に触れない英語学習とは全く別の考え方に基づいています。

STEP
『発音の教科書』シリーズ4冊で発音を押さえる

【使用参考書】
発音の教科書
リスニングの教科書
単語の教科書
音読の教科書』(上ほど優先)

 英語学習は最初から最後までずっと音声利用と音読が必須です。そのため、第一に発音を押さえた方が効率は上がると考えています。ただし、この段階では発音を完璧にする必要まではなく、音声学習の質が損なわれない程度で問題ありません。いわゆる日本人のカタカナ英語からの脱却が目標です。

 また、『単語の教科書』には約2000語の単語と句動詞が収録されていますが、この段階ではあくまで“発音練習のための単語”に過ぎないので覚える必要はありません。これ以降の学習で触れる単語も、よく見かけるものだけでも記憶しておけたら十分です。

STEP
『中学英語を本気で攻略するための本 』で英文法の土台を構築

【使用参考書】
中学英語を本気で攻略するための本 

 もともと文法は『真・英文法大全』を推していましたが、日常会話を前提とするなら関先生の『中学英語を本気で攻略するための本』を押さえておく方針に変更しました。文法学習では第一に文法用語と品詞については完璧に身につけます。品詞の知識などが曖昧ではその後の情報の多くが頭に入らなくなってしまうからです。なお、その参考書には高校英語のテーマが含まれていないため、辞書として高校の総合英語、あるいは『真・英文法大全』を一冊購入しておきます。

STEP
『関正生のThe essentials 英文法・語法 必修英文100』で実践的な知識を重ねる

【使用参考書】
関正生のThe Essentials 英文法 必修英文100
関正生のThe Essentials 語法 必修英文100

文法語法良問500 空所補充
文法語法良問500 整序英作文
文法語法良問500 誤文訂正
※文法語法問題集は知識の定着に問題形式が有効なら取り組みます。

 単なる英文法・語法の知識ではなく、四技能を強く意識した知識を重ねます。一部大学入試や英検、TOEICなどでは文法語法問題が未だに出題されるため、問題集に取り組むのも決して悪くありません。しかし、実践的な英語力を考えたとき、文法語法問題を解くための知識(意識のベクトル)ではあまり意味がなく、スピーキングならスピーキングを意識した文法・語法の知識であった方が良いのは明らかです。そこで『The Essentials』シリーズから英文法と語法の2冊を推奨します。文法のための文法ではなく、語法のための語法ではなく、英語の運用力を高める視点にこだわります。

STEP
英文解釈で文構造の理解を深める

【使用参考書】1冊
入門英文問題精講 4訂版
基本英文のテオリア』――etc

 英文解釈の方向性は長文読解に向いているので、日常会話を前提にすると遠回りしているように感じるかもしれません。しかし、視覚情報の質を向上させる場合、どうしてもリーディング能力は伸ばさなければならず、もっと言うと四技能の中でリーディングを最も伸ばした上で他の技能を攻略したいため、大学入試で言うところの入試基礎~標準まで(英検2級程度)の英文解釈は終えておくことを推奨しています。英文解釈に関しては【使用参考書】に挙げたもの以外でも問題ありません。また、英文解釈は文法・語法の理解の深さ次第で適した難易度も変わります。

STEP
多読多聴のために単語・熟語をひたすら覚える

【使用参考書】
単語の教科書』—STEP.1で使用したもの
DUO BASIC』—中学英単語
DUO elements』—中学英熟語
DUO3.0』—高校英単語
速読英単語[必修編]』—多読参考書兼単語帳
普通の英単語』—英会話情報を組み込んだ中学~高校入門までの英単語
――etc

 単語に関しては英検2級程度までで十分です。そこまでの知識を運用できるまでブラッシュアップすることが大切。この段階から真剣に単語を覚え始めますが、この段階以前からも隙間時間に単語帳を使用しても全く問題ありません。その際も含めて最初は『DUO BASIC』と『DUO elements』の2冊を推奨します。特に『DUO elements』は日本人が捉えにくいコアイメージを理解できる上に、日常会話で必須の句動詞を覚えられる非常に優れた単語帳になっています。

 使用参考書に挙げたものは大学入試にやや寄ってしまっていますが、それ以外にも目的次第で自由に選んで構いません。TOEICの単語帳でビジネス英語を学ぶも良し。TOEFLでアカデミック英語を学ぶも良し。ただ、一つだけ注意点があります。それは単語の一語一訳をやみくもに覚えるのではなく、単語の品詞や用法、ニュアンス、例文など解像度高く単語帳を使い倒すことです。

STEP
多読多聴―読んで聴いて英語に触れまくる

【使用参考書】目的に応じて好きなものを好きなだけ選ぶ

 この順序で学習した人なら視覚(文字)と聴覚(音声)から得られる情報の質がかなり高くなっているため、自分の実力に合った多読多聴を行えば行うだけ英語力が飛躍的に伸びていきます。実力に合っているかどうかの目安としては、英文の単語・熟語・構文の95%以上を知っていること(できたら98%)。90%ではレベルを下げた方が良い。80%なら下げるべきです。リスニングに関しても発音の仕組みがわかっている上で何度も聴けますから、無意識的な理解がどんどん進みます。フレーズ暗記も応用しやすい形で頭に入ります。

 また、英検2級程度までの知識がそれなりに深くなってきたあとは日本語での英語学習を卒業し、英英学習として『English Grammar in Use Book with Answers』や『English Phrasal Verbs in Use Intermediate Book with Answers』などに取り組むのがオススメです。英英学習の教材は洋画でも海外ニュースなど何でも良い。言ってみれば、英英学習を意味のある学習にするために日本語で英語を学んでいたわけです。英検3級程度でも英英学習しようと思えばできますが、効率が良くないかもしれません。個人的に日本語での英語学習は高校卒業程度(英検2級)がちょうど良いのではと感じています。なぜなら、ある一定程度まで理解を深くするには母国語で思考しなければならず、それを経ないと情報が成長に寄与するまでにならないからです。

多読多聴にオススメのサイトは「Scientific American」「BBC」「BBC-Learning English」「CNN」「TED」「Science」「The Economist」「The Japan times」です。

発音・アクセント・リンキング

 語学学習の最初の一歩は「発音」を理解すること。なぜなら、正しい発音理解が正しいリスニングに結びつき、語学学習に必須の音声利用の効果を飛躍的に向上させてくれるからです。自分で正しく発音できない音を人間は識別できず、日本人ならカタカナ英語に変換され、挙句にカタカナ英語で音声学習を繰り返したときの損失は取り返しがつかないほど大きなものにもなってしまいます。

2025年6月現在『〇〇の教科書』シリーズが非常にオススメになっています。大人の学び直しなら是非とも使ってほしいシリーズです。『フォニックス発音トレーニングBOOK』もオススメです。

中学レベル

中学英文法

中学英文法は高校英文法で完全に代替できるため、本ページから削除しました。現役中学生であれば中学英文法から取り組む利点があるにはありますが、AIによってわからないところを即座に解決できるため、最初から高校英文法に取り組んでしまった方が長期的にプラスだと考えます。2026年現在、唯一以下の参考書だけ有用です。

中学英単語・熟語

 中学英単語はあまり時間をかけずにさらっと覚えてしまって問題ありません。高校以降に重要単語は度々復習することになりますし、重要単語の幅広い用法も同時に学べる参考書が揃っているからです。どちらかと言えば、高校で復習しにくい熟語は取り組んでおくといいかもしれません。

高校レベル

 高校からは全体的にレベルが上がるため、目的によっては過剰学習に陥りやすくなります。特に高校生向けの参考書は大学入試を想定しているものが多く、リーディングに偏っています。簡単な日常会話を目的にするだけなら、中学レベルで挙げた参考書をマスターしたあと、スピーキングとリスニングに特化する方が近道です。

高校英文法

 高校英文法は実用的なレベルのほとんどを網羅しているため、より充実した四技能を求めるなら取り組みましょう。まず、従来から続くアカデミック寄りの文法書ならEVERGREEN(旧FOREST)が最もポピュラーな選択肢になっていますが、学校で配布されるような総合英語は似たり寄ったりなのでどれでも問題ありません。『ジーニアス総合英語』『総合英語Be』『FACTBOOK』などがあります。『ロイヤル英文法』も非常に有名ですが、総合英語というよりは辞書に分類しています。他方で『SKYWARD総合英語』は受験英語をあまり意識しないコンセプトの文法書なので、大学生や社会人にオススメです。

 そして、アカデミック寄りの文法書とは異なるタイプの文法書もあります。まず、スピーキング向けの1億人の英文法です。ライティング向けに『表現のためのロイヤル英文法』、講義調で非常に読みやすい『真・英文法大全』あたりが有名どころです。さらに難易度の高い英語教員向けの『英文法詳解』や『英文法解説』も気になる方は持っておいても良いかもしれません。

 総合英語は分厚いため辞書代わりに使いたい人も多いかもしれませんが、本音を言えば、中学英語の助走をせずに最初から通読してしまうのがオススメです。その後、文法問題集を一通り終えたあとにもう一度、そして最後に辞書として手元に置く。単純に読み物としてもおもしろく、英文法をたかだか700ページで網羅できると捉えたら「英語なんて簡単だ」と思えるはず。そうしたマインドの構築は意外と重要です。

文法問題集

 優れた文法問題集の条件は「音声付き、ランダム出題、丁寧な解説、無駄のない問題」の4つ。現時点で最もオススメの問題集は『英文法・語法 良問500+4技能』シリーズの3冊(誤文訂正、整序英作文、空所補充)です。3冊で量は多くなってしまうものの、3つの異なる角度から文法知識を良問で点検できる利点が大きく、総合英語を通読したあとすぐに取り組めるほど丁寧な解説が長所です。

 現役生なら志望校の出題傾向に合わせた1冊で十分とは思いますが、文法問題の出題は年々減っているため、文法知識の確認と定着という意味ではどこまで利用するべきかの議論があります。しかし、ここまで取り組めば文法知識に怖いものはなくなるので、現時点では本書3冊を推奨しておきます。※あえて優先順位をつけるなら「1.整序英作文 2.誤文訂正 3.空所補充」です。

高校英単語・熟語

 まず、中学レベルで挙げた単語帳を完璧に仕上げたならば、高校入門レベルは飛ばしても構いません。高校入門レベルの単語帳に取り組む人とは、中学英単語の完成度が6~7割、あるいはあえて重複する部分を残して進みたい人に限られます。そして、高校入門レベルの単語帳は『ターゲット1200』や『LEAP-Basic』、『システム英単語-Basic』、『速読英単語(入門編)』の4冊が有名です。

 高校入門レベルを終えたあとは『ターゲット1900』や『システム英単語』『速読英単語(必修編)』『LEAP』『DUO3.0』などに進みます。個人的なオススメは『DUO3.0』と『速読英単語』です。今となっては古い単語帳と認識される『DUO3.0』ですが、単語と熟語が1冊にまとまった使い勝手の良さは色褪せていません。その他にも高い完成度を窺い知れる工夫が施されているため、時間のない現役生には特に薦めたい単語帳です。

 DUO3.0は中学英単語の中でも簡単なものや私たちが日常生活で自然と記憶に残る単語約1000語を除いた「総掲載語数8000語弱」によって実質9000語レベル(英検準1級)の網羅性を謳っています。しかも重要単語に絞った上でのそれなので、専門性の高い分野を除けば、DUO3.0一冊を完璧にするだけで語彙力は万全なものになると言っても過言ではありません。ついつい難単語の習得を優先してしまう心理もありますが、まずはDUO3.0の単語・熟語の全てを使いこなすつもりで取り組む方が長期的にはプラスだと思います。

英語学習の方針として単熟語は後半、何なら最後に位置づけても良いものとしています。それは単語に終わりがないということ、目的に応じて覚えるべき種類の単語が異なるからというのが大きな理由です。一般的に英文を理解するにはそのうちの95%(できたら98%)の単語を知っておく必要があり、90%ではかなり厳しくなり、80%ともなると不可能とまで言われています。

大学生・社会人向け

高校英語までの下地があれば、英語学習者向け英英辞典や『English Grammar in Use Book with Answers』『English Phrasal Verbs in Use Intermediate Book with Answers』などの英語で英語を学ぶ教材を積極的に導入していくのがオススメです。『in Use』シリーズは日本人からの支持が厚い。

 日本語教材にこだわる必要はありませんが、ひとまず単語力を上げたいなら究極の英単語シリーズがオススメです。プレミアムまで含めるとかなりの網羅性があります。英検を目的にするなら単熟語EX』、上級英単語を求めるならTOEFL上級英単語2500、TOEICなら金のフレーズが人気の選択肢です。

 英語学習の効率や本格的な実用性を考えると、ほぼ間違いなくどこかで英語で英語を学ぶ方針に切り替えた方がより良いと思います。学びやすい日本語教材は英検やTOEICなど特定の試験対策に限り、基本的には英語脳に近づく環境づくりが近道になるはずです。ただ、基本的な単語と文法が本当に正しく身についていないと効果があまりないので、そこまでは日本語教材で勉強した方が良いと思います。日本語教材で勉強しても曖昧な状態になるという人は根本的な国語力や勉強の仕方の改善が課題になります。

 洋画を観るとわかる通り、大学受験で覚える単語よりも日常会話では『句動詞』が頻出します。句動詞の網羅にはDUO elements』が非常にオススメです。このシリーズは合計2200フレーズを収録し、990の重要熟語はピクトグラムで整理されています。これだけの句動詞を押さえておけば日常会話で困ることはありません。

 これはスピーキング用の単語帳です。日常会話を目的にするならオススメの一冊。

オススメの補助教材(アプリや動画など)

Bestflip (アプリ)

 今ではアプリを使用して自分専用の単語ノートを簡単に作ることが可能です。受験生なら志望校の過去問から、専用の単語ノートを作ることで合格率も上がるでしょう。しかし、巷には類似するアプリが多く、どれを使ったら良いかわからない人も多いと思います。

 個人的に調べて実際に使用した限りでは『Bestflip』が最もシンプルで使いやすかったです。無料で無駄な広告も一切なく、最低限の機能のみで事足ります。欠点は音声読み上げがない点のみ。

 他にも使いこなせれば学習を大きくサポートしてくれそうなものもありましたが、この手のアプリは機能が多いことがあまりプラスに働かないと思います。Bestflipは広告の誤タップにイライラすることもなく、とにかく求める機能をシンプルに使い続けることが可能でした。音声読み上げがない点のみ残念ですが(今後に期待)、単語・熟語音声は別途単語帳で事足りるので大きな問題ではありません。

当サイトの活動について

 ここ最近世の中の学習コーチング費用の高さに驚き、学習塾や予備校、社会人向けサービス全般が本当に現代に合っているのか疑問に感じています。そもそもコーチングビジネスというのは本質的に矛盾を抱えていて、根本的な指導を回避すれば延々とお金を搾取できてしまうのです。例えば、英語のリスニングなら聴き取れない仕組みを情報を持っている側(コーチ)が開示し、聴き取れるまでの最短の道筋を示すことが必須。学習効果に至ってはコーチングによるものより本人の継続によるものの方が遥かに大きいのは自明です。

 文章を読めない人が文章を読んで理解することが主となる勉強に取り組むなら、文章を読めるようになるための国語力に触れなければなりません。この根本部分を蔑ろにしたら全ての勉強が焼け石に水です。でもコーチングビジネスは焼け石に水の方が儲かります。逆に高い国語力を備えていて、勉強したらすぐに伸びるような人にはコーチングの価値がほとんどありません。必要な参考書を教えて終わりです。

 当サイトでは高額な教材への誘導は一切ありません。当サイトの目標として、英語なら国内にいながらにして誰もが安価に参考書とAIで習得できる方法を確立すること。やるかやらないかの次元まで一般化することです。大学受験なら偏差値60程度まで自らの手で自らを成長させ、多くの人が生涯にわたって勉強を手段にできること。優れた参考書とAIがある現代において、それらは決して無理難題ではないはずなのです。

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