英文法レベル別問題集1・2 超基礎・基礎編【3訂版】—レベル・難易度・特徴・評判【レビュー】

英文法レベル別問題集(1)超基礎編
総合評価
( 4 )
メリット
  • 薄くて心理的な負担が小さい
  • テーマ別で苦手分野の発見もしやすい

対象・到達レベル

・中学英文法の問題集に取り組みたい人、中学英文法を復習したい人

・教科書基礎レベル(偏差値50まで)、絶対に身につけておかなければならない文法基礎知識

・英検3級を目指す人

 単元別にまとめられているため、文法書を一読したあとに取り組む一冊として適しています。それは単元別によって問題を整理しやすいからですが、答えの推測が容易とも言えるため、必ず問題の意図と解説に焦点を当てて取り組んでください。本格的な試験対策をするなら、ランダム出題の文法問題集にも取り組みたいところです。

中学(高校)英文法を一通り終えた人向けの問題集

 中学英文法を終えて、知識の定着を考える際にオススメできる問題集です。構成としては10テーマ×各20~30問、さらに複数テーマをまとめた中間テスト3回×各20問の合計300問前後の問題数になっています。この問題集と英文法レベル別問題集(2)基礎編 改訂版が基礎固めに効果的です。

 また、レベル別問題集とあるように、自分自身の学習レベルを客観視する上でもわかりやすくなっています。学習レベルは大学受験を基準にしたものに過ぎませんが、大学受験入門・基礎はどんな目的であっても重要な基礎になるでしょう。大人の学び直しにおいても有益です。

 ただし、解説は良くも悪くも簡素なので、ある程度中学英文法を学習した人向けになっています。中学英文法の参考書を読み込み、この問題集の解説を理解できたら取り組むレベルに達していると判断できます。もし、解説が乏しいと感じるようなら改めて参考書を復習するか、より詳しい解説を掲載する参考書を取り入れるべきと思います。

 つまり、解説を読んで深く理解するタイプの問題集ではなく、学生時代によくあった数をこなすための問題集です。大人になると、こうした単調な問題集では退屈かもしれませんが、基礎ほど量で定着を図った方がより良いのではと感じています。というのも、人間の記憶のメカニズムから、複数の事柄が関連付けられている応用は難解ながらも定着しやすく、他方で必然性も少ない単純な事柄は定着しにくいためです。

 なお、大人の学び直しにおいては、文法学習の位置付けは考えておく必要があります。特に古い参考書や問題集は文法偏重のきらいがあるため、目的によってはすぐに合わなくなるかもしれません。大学入試では文法問題が減少傾向にあり、共通テストでは単独出題されなくなりました。もともと入学試験で要求される力が実地で活用できないとの批判はあり、その代表格にあったものが文法知識です。

 高度なのか、マニアックなのか、大学の英文学科に進んだり、洋書を読んだり、学術論文を読むような人であれば必要になりそうですが、そうではない一般人にとって英文法の必要性には悩みます。しかし、少なくとも中学レベルであれば不要と言えるものはほとんどないと考えています。詳しくなる必要はなくても、一通り触れておきたいもの。

使い方は?注意点は?

 注意点は問題に正解することではなく、正解の根拠を説明できるようになることです。問題集は最初の一回しか問題集としての意味を成していませんから、繰り返していれば誰でも正解できるようになります。ましてや選択式の問題では答えそのものを簡単に覚えてしまいます。

 1.問題の意図を読み取る

 2.答えの根拠を説明する

 3.解説を確認する(できたら疑問点を一つ作り出す→問題集以外の参考書で疑問点を解消する)

 上記は管理人の取り組み方です。まず、問題の意図から読み取ります。例えば、この問題は『動詞が目的語に動名詞をとるのか、不定詞をとるのかを確認しているのだろう』と推察すれば、参照する知識が明確化します。問題に答えるとは「問題の意図に合わせた答えの提示」という意識を働かせたいのです。この視点は人間関係にも活きます。

 次に、答えとして適切な理由を説明します。この説明が自分自身の文法知識と理解の精度。ここが不明瞭なまま、答えを導いても意味がありません。全ての勉強の基礎として国語力を挙げる理由も、こうした説明する能力が記憶定着や理解力に大きな影響を及ぼしているためです。勉強が苦手な人ほど、正解できたかどうかにこだわる傾向がある点も注意が必要です。

 最後に、解説から1と2の両方を確認します。このとき、解説もまた丸暗記してしまう可能性があるため、正しく消化できるように疑問点を一つ作り出せたら理想です。

 例えば、「目的語に動名詞をとる動詞は他にどんなものがあるのだろうか?」と派生する知識に繋げたり、「そもそも動名詞とは何か?」と知識を深化させたり、知識のネットワークを縦と横に構築するようなイメージです。解説を読むだけではなく、解説もしっかり考えて吸収します。いつ如何なる時でも丸暗記は厳禁です。

 問題集は試験ではありませんから、正解できるかどうかはそこまで重要ではありません。実際のところ、出題意図と解答の根拠を頭の中に思い描けたら、すぐに解説を確認して良いと思っています。ただ、意図の推察も答えの根拠もあまりに的外れでは問題集のレベルに達していないと判断し、易しい問題集に切り替えるか、参考書で改めて知識を確認します。

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