タイトル | 中学総合的研究数学[四訂版] | |||||||||||
出版社 | 旺文社 | |||||||||||
出版年・価格 | 2025/2/12 3300円 | |||||||||||
著者 | 西村 圭一 | |||||||||||
目的・分類 | 中学数学の事典 | |||||||||||
問題・ページ数 | 544ページ | |||||||||||
総合評価 | ||||||||||||
対象・到達レベル | 日常学習 | 教科書基礎 | 教科書標準 | 入試基礎 | 入試標準 | 入試発展 | ||||||
※入試基礎=日東駒専、地方国公立 入試標準=MARCH、関関同立、準難関国公立(地方医含む) 入試発展=旧帝大上位、早慶、医学部
一冊で中学数学を網羅する事典
約550ページフルカラー、合計約950題の問題を収録しています。正直、参考書と呼ぶには解説が丁寧とは言えず、問題集と呼ぶには単元ごとの問題数が少なく、網羅性を重視した数学事典です。とにかくすべての重要事項を詰め込んだ結果、参考書というより事典になってしまったという印象。
一つ一つの単元のわかりやすい解説を目的とするなら本書はオススメできませんが、参考書と問題集を一通り終えた人が各単元の重要事項を思い出したいときには重宝すると思います。大人の学び直しならば、数学が得意だった人が総点検を行うのに適していると思います。あるいは細かく分類された重要事項を必要に応じて確認したい人。理解というより確認のためのものですね。
対象レベルは、難関高校入試準備までを想定します。事典と言う以上、本書を完璧に理解できたのなら、どんな高校入試でも準備段階に到達できるでしょう。本書には高校レベルに繋がる「研究」という項目が用意され、かなり高いレベルを目指す中学生向けの参考書です。とりあえず買っておいて損はないけれど、あってもそこまで使わないかもしれないという意味で評価は3にしました。
総合的研究シリーズは問題集も発売されていて、そちらはオーソドックスな問題集で使いやすくなっています。なので、本書と問題集、さらに解説の丁寧な参考書の三冊があると便利です。中学校3年分の数学が教えられるほどよくわかるや中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本、やさしい中学数学は解説の丁寧な参考書としてオススメ。
ちなみに本書のような事典のような参考書として、[中学]自由自在数学もあります。自由自在(最新版は724頁)の方がページ数が多いことからわかるように本書より解説が丁寧です。別で解説重視の参考書を取り入れるなら、事典として総合的研究。一冊のみで完結させたいなら、事典兼参考書として自由自在を推します。