タイトル | 中学国語文法(学研プラス) | |||||||||||
出版社 | 学研プラス | |||||||||||
出版年・価格 | 2018/11/13 1100円 | |||||||||||
著者 | 学研プラス | |||||||||||
目的・分類 | 中学国語文法 | |||||||||||
問題・ページ数 | 108ページ | |||||||||||
総合評価 | ||||||||||||
対象・到達レベル | 日常学習 | 教科書基礎 | 教科書標準 | 入試基礎 | 入試標準 | 入試発展 | ||||||
※入試基礎=日東駒専、地方国公立 入試標準=MARCH、関関同立、準難関国公立(地方医含む) 入試発展=旧帝大上位、早慶、医学部
対象・到達レベル
・現役中学生から大人まで。日本語の文節や単語、品詞の知識が曖昧になっている人
・中学国語文法を一通り理解できる
中学の物語文や説明文から難易度の上がった高校現代文に対応するには、中学国語文法の知識があった方がより良いです。なくとも正確に読み進められる人はいると思いますが、英語の文法理解にも繋がるため、勉強が不慣れな人ほど押さえておきましょう。
本書の構成・完成日数
・レッスン72、約90ページ、10日完成
・言葉の単位、文の組み立て、単語、自立語、付属語、識別、敬語
整ったレイアウトと薄い問題集なので、万人にオススメできます。あくまで高校現代文の基礎として取り組むため、各用語の意味と識別がしっかりできる状態になれたら完了です。
軽視できない日本語文法
ある中学生を対象にした調査によると、日本語の文章を正しく読解できない割合が4割にもなり、一昔前よりも読解力が下がっていると指摘されています。現代は動画全盛ですから、よりいっそう日本語文法を基礎とする正しい読解へのハードルは高くなっているのかもしれません。
誰であっても日本語を話せるには話せるため、自身の日本語能力の問題点に気づきにくいのですが、高校現代文の高い論理性を要求される文章を前にすると能力不足が露見します。
しかし、おそらく読解できない原因を突き止めることが現役中高生にはなかなかに困難です。なぜか、答えが間違う。ここには音痴が音痴に気づけないような無意識的な認識のずれがあります。反対に、正しい読解から論理性を身につけることができれば、物事が無機質な意味の結合ではなく、論理による有機的な結合とわかり、理解を大きく促進します。平たく言えば、ひとつひとつに納得しながら進めるということ。
だからこそ、国語力は全ての基礎であり、本格的に受験勉強する前にはできる限り国語力を向上させて欲しいと強く思います。勉強は『文章を読んで理解する』の繰り返しですから、国語力が効率を決定づけるのです。勉強を教える側にとっては、いかにして国語力を伸ばすかが至上命題とまで思います。