ぺんてる マークシートシャープペン―1秒でも速く塗りつぶす

スクロールできます
製品名ぺんてる マークシートシャープペン
メーカーぺんてる
内蔵芯径1.3mm
評価
レベル日常学習教科書基礎教科書標準入試基礎入試標準入試発展
※全統模試目安 [教科書基礎=40~45][教科書標準=45~50][入試基礎=50~55][入試標準=55~65][入試発展=65~70]
※入試基礎=日東駒専、地方国公立 入試標準=MARCH、関関同立、準難関国公立(地方医含む) 入試発展=旧帝大上位、早慶、医学部

1秒でも速くマークする

【対象】
・マークシート式の試験を控えている人
・少しでも快適に問題を解きたい人

【到達】
・マークミスが減り、時間が余りやすくなる

 本製品はぺんてるから発売されているマークシート専用のシャープペンです。消しゴムと替え芯が付属するセット商品もありますが、コスパを求めるなら個別に買うのがオススメ。使い慣れると試験によっては数分の短縮が可能です。TOEICのような速度重視の試験では特に便利だと思います。

 注意点として、シャープペンは試験によって使用できない場合があります。また、HBとBの濃さにも指定があるため、必ず試験の要項を確認してください。シャープペンとHB・Bの両方の濃さが使用可能である場合は好みで選んで問題ありませんが、試験ではHBが指定されることが多いので汎用性を考えるならHBを推奨します。

【補足】HB指定の根拠はマークの濃さと滲みにくさ、消し跡の誤マークを防ぐ観点からバランスが良いからです。昔からある厳格な試験では不正防止の徹底からHB鉛筆のみが推奨される場合もあります。現代的な事情を言えば、読み取り機の精度は上がり、本製品のように鉛筆以上に塗りつぶしやすく、シャープペンの芯も滲みにくいものが開発されています。さらに筆圧の弱い子が増える中では「HB」の方がリスクは高く、決して禁止されているわけではないものの、せめて「B」が積極的に推奨されても良い気はします。※教育現場では「2B」が主流です。

 濃さとは別に通常のシャープペンは先が尖っている都合上、誤ってマークシートを破ってしまうような事故が発生しやすいという意味で鉛筆が推奨されることもあります。本製品なら1.3mmなので滅多に起こらないでしょう。マークシート専用のシャープペンは必須というわけではないためか、思いのほか知られていません。おそらくTOEIC受験者にだけは非常に有名。しかし、間違いなく役に立つ製品なのでこの場で取り上げてみました。オススメです。

この商品の紹介を機に様々なシャープペンを購入してみた結果、個人的に最もコスパが高いと感じたものは試験用として『グラフギア500』でした。値段の割に重心が安定している上に製図用で先が見やすい。他にも『クルトガ 0.5 ローレット』や『モノグラフファイン』もオススメ。シャープペン禁止の場合には『MONOマークシート用無地鉛筆』が優れた選択肢です。普段使いとしては0.7や0.9mmのシャープペンが書きやすかったです。芯の濃さは試験用ならHB、普段使いならBか2Bが無難。

勉強アイテムの心理効果

 勉強と試験のためのアイテムへのこだわりは意外と軽視できません。お気に入りのペンひとつで行動のきっかけになったり、使い込んだ鉛筆を見るだけで自信が漲ったり、リラックスできたりするからです。勉強専用の机を用意して頭の切り替えを促すこともできます。個人的にはシャープペンとノートの書き心地が良いと勉強が捗ります。そういった様々な心理効果が望めるのです。

 逆に勉強では些細なストレスが集中力を奪うこともあります。ブックスタンドの有無は顕著ですね。自分で本を押さえながら勉強するのは体感としても悪いことがよくわかります。勉強と試験の直接的なアイテムではありませんが、例えばアロマオイルの匂いでリラックスしたり、音楽を聴いて集中力を高めたり、無意識の割合が大きい人間にとって本能と習慣の次元に働きかける工夫は軌道に乗ったら大きな効果に繋がります。

無意識の割合が大きいとは、人間の行動の9割は無意識によって行われ、意識的な行動は1割にも満たないということです。人間の本能や習慣は無意識的な行動。つまり、結果に対する影響度は無意識的な行動が遥かに大きいのです。だからこそ本能や習慣の次元に働きかける工夫に意味があります。

 少し前に「勉強は体系化が全て」と述べたのも、そうした人間の本能と習慣の次元で頭が良くなる枠組みを設計できるかという話でした。例えば「わからないことをそのままにしたくない」という自尊心の形成さえできたら勝手に頭が良くなっていくのもわかるでしょう。新しい知識を得たときの行動がより良い形で確立したら、あとは自動的、かつシンプルに勉強を捉えていけます。同様に、勉強そのものに興味がなかったとしても、お気に入りのペンが見つかったという理由だけで勉強したくなるようなことが起こり得るのです。本能や習慣といった無意識の次元に働きかける面が勉強アイテムの追求にはあります。

人間は何がきっかけで変わるか予想できないところがあります。全く勉強に興味のなかった子が受験勉強を頑張っている友人の姿に触発されて、とんでもない集中力で同じように勉強し始めたというのはよく聞く話です。自分自身を客観視できるようになっていくと、そうした状態を意図的に作り出すこともできますね。勉強アイテムにしてもそうですが、頑張ろうとして頑張るよりも、勝手に頑張りたくなるきっかけを探す方が効果的な場合があります。発想の転換。

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