タイトル | dretec 勉強タイマー | |||||||||||
メーカー | dretec (ドリテック) 製品公式サイト | |||||||||||
価格 | 1541円 | |||||||||||
電源 | 単4電池2本 | |||||||||||
目的・分類 | 勉強タイマー | |||||||||||
サイズ・重さ | 8(奥行き) x 6(幅) x 2.3(高さ) cm 約61g | |||||||||||
総合評価 | ||||||||||||
対象・到達レベル | 日常学習 | 教科書基礎 | 教科書標準 | 入試基礎 | 入試標準 | 入試発展 | ||||||
※入試基礎=日東駒専、地方国公立 入試標準=MARCH、関関同立、準難関国公立(地方医含む) 入試発展=旧帝大上位、早慶、医学部
勉強タイマーの利点
・集中力の向上
→時間による区切りがないと、脳はどこまで集中力を維持したら良いのかわからずに節約モードになります。時間あたりの効率も求めなくなってしまい、予定の無い休日のようにダラダラと過ごしてしまいがちです。スケジュールをきっちり時間単位で埋めることで、脳は活発に、かつ時間の区切りごとに思考が切り替わるようになるでしょう。
・計画的な学習が可能
→正確な時間で区切れるため、1日のスケジュールが立てやすくなります。勉強と休憩の時間管理が正確になれば、漫然とした取り組みは減っていきます。90分なら90分の中で最大限集中する癖をつけていくと良いでしょう。自身の集中力の管理は成果に直結します。
・試験時間を常に想定できる
→この効果が特に受験生には大きい。普段の勉強も本番の試験時間に寄せることで試験時間単位で集中力を発揮できるようになります。もし普段の勉強時間を120分に区切っていて、試験本番が80分では集中の仕方も変わって戸惑ってしまうでしょう。
・スマホの誘惑を防ぐ
→現代はスマホで時間を計るなんて容易にできますが、「スマホが手元にあるだけで人間の集中力は低下する」という研究結果が報告されています。勉強をするときにスマホを遠ざけておかなければ、覚えられるものも覚えられなくなってしまうのです。
本製品はアラーム付きの勉強タイマーです。様々な製品を比較検討した結果、本製品が最もシンプルに必要十分な機能を備えていると判断して購入に至りました。写真では大きめに見えますが、実際は手のひらサイズです。製品中央の皿部分がスイッチになっており、将棋や囲碁の対局時計の使用感と少し似ています。
さて、勉強タイマーの利点とは何でしょうか。ただ時間を計るだけの機能でも、人間の習慣と結びつくと想像以上の効果を発揮します。特に大学受験や資格試験のような一発勝負のパフォーマンスを最大化するには、正確な時間感覚と習慣による集中力の維持が必須です。現代はスマホで何でもできてしまいますが、スマホによって勉強の成果が下がっている事実に気づかないまま、受験勉強を頑張るほど勿体ないことはありません。本製品をスマホから脱却するためのアイテムと捉えても良いと思います。
勉強の必須アイテム
勉強による成果が上がらないとき、どうしても「記憶力が悪い、計算が遅い、理解力が足りない」といった能力の問題に焦点を当ててしまいますが、環境による習慣(脳の癖)が試験に与える影響も考慮するべきと思います。
例えば、静かな自宅で集中できる人が実際の試験会場で集中できるかというと話は別でしょう。本番独特の緊張感は他人からも伝染し、人生を賭けていると言わんばかりの余裕のない受験生たちの中で本来の力を発揮するのは容易ではありません。模試の結果が完璧でも、本番の空気に呑み込まれて頭が真っ白になる経験は他人事ではないのです。逆に環境の変化にいい意味で鈍感な人は何十点と得をしているかもしれません。緊張しやすい人は必要以上の努力を要求されています。
そういった環境の変化にも柔軟に対応するには、画一的な環境や習慣に身を置くことにも疑問を持たなければなりません。その工夫の一つとして、本製品のような勉強タイマーを用いて試験本番や自身のパフォーマンスを高める「時間」の考え方を詰めていきます。アスリートの栄養管理ほど厳密に行う必要はないかもしれませんが、本人の性格や習慣などから“なんとなく”の取り組みだけでは力を発揮できないケースがあるときには問題について真剣に考える必要があります。なぜか本番になると解けていた問題が解けなくなるという人は、本製品による時間管理然り、本番を想定した訓練を何度も何度も積むべきです。