製品名 | カシオ コレクション MW-240-7BJH | |||||||||||
メーカー | カシオ | |||||||||||
発売日 | 2021/07 | |||||||||||
電池寿命 | 3年 | |||||||||||
重量 | 35g | |||||||||||
風防 | 樹脂ガラス | |||||||||||
バンド | 145~215mm | |||||||||||
レベル | 日常学習 | 教科書基礎 | 教科書標準 | 入試基礎 | 入試標準 | 入試発展 | ||||||
※入試基礎=日東駒専、地方国公立 入試標準=MARCH、関関同立、準難関国公立(地方医含む) 入試発展=旧帝大上位、早慶、医学部
試験用の時計
本製品はカシオから発売されている腕時計です。試験用の時計はデジタルでも可能ですが、多機能なものは使用できなかったり、疑われたりする懸念があるため、アナログのシンプルな時計が第一候補に挙げられると思います。その中で個人的にオススメしたい1本が本製品です。本製品よりも安価な1000円~1500円の『カシオコレクション MQ-24-7B2LLJH』や『シチズンQ&Q VP46-852』も必要十分ですが、それよりも文字盤が一回り大きいので大人には使いやすいでしょう。視認性と安定性という意味では置き時計のメリットが際立つものの、試験によっては持ち込めない場合もあります。狭い机の上で邪魔になったり、鞄の中でかさばったりする不安も無視できません。
時計選びの検討項目
1.用途―ビジネス・フォーマル、カジュアル・プライベート、スポーツ・アウトドア
2.機能性―防水性能、駆動方式、その他の機能
3.コストパフォーマンス―価格と品質のバランス
4.視認性―文字盤や文字、針の大きさ、色
用途に関してはビジネス・フォーマル以外なら細かく気にすることはありませんが、スポーツ・アウトドアの場合は特に防水性能の有無が重視されるようになります。
日常使いする安価な時計でも防水性能として「日常生活用防水(3気圧防水=水深30mの水圧に静止状態で耐えられる)」以上が備わっていることが多く、試験用の時計でも備わっているに越したことはありません。というのも、例えば急な大雨に見舞われたとき、そうした防水機能が備わっていないと故障の原因になるからです。防水機能の目安として「3気圧防水」は日常の水しぶきに耐えられます(大雨でも確率的には心配なし)。「5気圧防水(本製品)」なら大雨でも全く心配ありません。「10気圧防水」なら水洗いも可能です(素潜りでも使用可能)。ただ、経年劣化によって、あるいは電池交換の際に専門家に依頼せずに防水機能の低下を招くとその限りではありません。近い価格帯にある『シチズンQ&Q E04A-002VK』は10気圧防水でソーラー電池搭載(電池交換不要)なので、スポーツ・アウトドア目的でも末永く使用できる製品です。
電池の種類に関しては交換が必要かどうか。本製品は電池交換が必要で寿命は「(新品電池から起算して)3年」とされています。商品購入時からではありません。メーカーごとに呼称がありますが、電池交換不要はソーラー電池のことです。一般的にソーラー電池の方がコストが高くなります。確率的には低いものの、電池交換が必要な製品は試験途中に電池が切れる事故があります。この点はソーラー電池なら心配ありません。ただし、ソーラー電池は熱に弱いため、例えば真夏の車内に放置するだけで故障するリスクがあります。
視認性に関しては文字盤や文字、針の大きさのバランス。当然ながら文字盤は大きい方が見やすくなります。色は文字盤が白、文字が黒が最も見やすいとされています。白と黒によってはっきりとしたコントラストが生まれるからです。白い文字盤が光を反射し、黒が光を吸収することで文字の輪郭がすっきり見えます。逆に黒い文字盤で白い文字だとコントラストの分だけ見にくいということはありませんが、白い文字が黒い文字盤の中で光を反射する=発光しているように見えて滲みやすく、目にかかる負担も大きくなりやすいと言われています。
そして、コストパフォーマンスに関しては本製品をはじめ、このページで紹介しているものは全てコスパが高いです。ですが、それは必要最低限のシンプルな時計としての役割を全うするだけの品質を備えているに過ぎず、例えば「風防(文字盤を守るガラス)」は樹脂ガラス(=アクリルガラス)と呼ばれる安価なガラス、手首に巻くウレタンベルトといった点もコストカットは明確にされています。本製品より高い価格帯で使用される「ミネラルガラス」や「サファイアガラス」と比較すると、本製品の樹脂ガラスは(軽くて割れにくいけれど)傷がつきやすいものに位置づけられています。
本製品のような時計の魅力
ここからは時計選びに役に立つ話ではなく、単なる個人的な嗜好についてです。ビジネス・フォーマル用の時計は少し背伸びしたものを選ぶ必要性は感じつつも「道具を使う」という行為を地で行ける本製品のようなシンプルな時計には高い魅力があります。逆に言うと、背伸びした時計は視認性が良いとも言えず、時計の本質的な機能すら満足ではないものには疑問を感じないと言えば嘘になります。
そして、これは勉強にも同じことを思います。勉強にはお金をかけようと思えばかけられますが、やる気になれば教科書一冊からでもたくさんの知識を得られます。さらに、こうした学びと成長による喜びが自身の価値観に刻まれると、時計が時計としての機能を追求するように、人間が生来持つ機能の一つを追求できたような満足感に浸れます。お金をかけないことの美ではなく、本質的な機能を全うしたことによる嬉しさです。例えば、英単語帳一冊をボロボロになるまで使うあの独特の満足感に似ています。人間として生まれた喜びの一つ。
しかも本製品のような時計は、デザインが値段なりに安っぽいというより“ミニマル”な印象を個人的には覚えます。時計の設計思想である「最小の力で最大の力を生み出す」という点も好み。本当に必要な機能にだけ絞り、装飾も全くと言っていいほどありません。こうした時計は普遍的で思考ノイズを減らす利点があります。例えば、ファッションにおいて色の数を多くしてしまうと見ているだけで疲れるということがありますよね。人間は無意識のうちに色を情報として取り込みますから、派手で多機能な時計というのは良くも悪くも存在感があります。その点で本製品は腕に溶け込むかのように自然で疲れることがありません。試験、および普段の勉強でも使い勝手の良い時計です。万が一壊れても後悔しない。その心配のなさもとても良いのです。
