タイトル | オックスフォード現代英英辞典 第10版 | |||||||||||
出版社 | 旺文社 | |||||||||||
出版年・価格 | 2020/3/10 7260円 | |||||||||||
著者 | オックスフォード大学出版局 | |||||||||||
目的・分類 | 英英辞典 | |||||||||||
問題・ページ数 (完成日数) | 1960ページ | |||||||||||
総合評価 | ||||||||||||
対象・到達レベル (偏差値目安) | 日常学習 (ALL) | 教科書基礎 (40~45) | 教科書標準 (45~50) | 入試基礎 (50~55) | 入試標準 (55~65) | 入試発展 (65~70) | ||||||
対象・到達レベル
・英検2級以上、高校レベルの単語を押さえた人
・英単語の細かなニュアンスを理解できる、英作文や英会話に役立てられる
・一人一冊は持っておきたい英英辞典
日本人にとって英和・和英辞典は比較的馴染み深いものですが、ある程度まで英語が上達したあとは英英辞典を導入すると効果的です。その際、英語中級者でも十分に扱える辞典は本書、もしくは『ロングマン現代英英辞典』などが候補に挙げられています。
これは単語の定義として用いられている語彙が本書なら3000語、ロングマンなら2000語として定められているためです。要するに高校生レベルの単語力と文法力があれば、本書の説明は十分に理解できるものとなっているということ。ロングマンの方が英語初心者にも使用しやすいものとなっていますが、英英辞典を導入するであろう段階からして本書の方が実力に資するものになっていると思われます。
英英辞典を読破する
約2000ページ弱ある英英辞典を読破するなんて無謀でオススメできるものではありません。しかし、英単語ひとつのニュアンスを様々な角度から表現する英英辞典は、英語を英語のまま理解する英語脳の訓練には最適です。実際に読破できるかは別としても、英語と日本語の組み合わせで覚えた硬い単語イメージを英英辞典によって柔らかくすることはできます。
入試英語で得点する程度なら日本人向けに販売されている単語帳の知識だけでも問題ありませんが、文章をより深く細かく理解し、さらに英作文や英会話で少しでもネイティブの感覚に近づきたいと思うなら英英辞典は必要になります。というより、がむしゃらにでも英語に浸かる経験として英英辞典を読み漁るのは大いに有効と言った方が良いかもしれません。ブレイクスルーを起こすには日本語の感覚からの脱却が必須。そのために考えられる手段として、英英辞典を読破するなんていう無茶な挑戦も悪くない。
なお、英英辞典には英語学習者向けのものとネイティブ向けのものがあります。前者は本書のように説明に使用される語数が制限されていたり、CEFRを表記していたり、スピーキングやライティングのTipsを掲載していたりする英語学習者のためのもの。読むだけでもおもしろい要素が散りばめられています。後者は語数無制限のネイティブ向けなので難しい表現があります。もちろん、これも持っていて損はありませんが、翻訳家を目指したり、英検1級を超える難しい試験に備えたりする予定がないなら英語学習者向けの英英辞典がオススメです。